クライアント接続の暗号化レベルを設定する

リモート デスクトップ プロトコル (RDP) 接続時に、クライアント コンピューターと RD セッション ホスト サーバー間の通信をセキュリティで保護するために、特定の暗号化レベルの使用を必要とするかどうかを指定します。このポリシーは、ネイティブの RDP 暗号化を使用しているときにのみ適用されます。ただし (SSL 暗号化と比べ) ネイティブ RDP 暗号化は推奨されません。SSL 暗号化にこのポリシーは適用されません。

このポリシー設定を有効にした場合、リモート接続時のクライアントと RD セッション ホスト サーバー間のすべての通信で、この設定で指定された暗号化方法を使用する必要があります。既定では、暗号化レベルは [高] に設定されています。次の暗号化方法を利用できます。

* 高: [高] 設定では、強力な 128 ビット暗号化を使ってクライアントとサーバー間で送受信されるデータを暗号化します。この暗号化レベルは、128 ビット クライアント (リモート デスクトップ接続クライアントなど) のみが含まれる環境で使用します。この暗号化レベルをサポートしていないクライアントは RD セッション ホスト サーバーに接続できません。

* クライアント互換: [クライアント互換] 設定では、クライアントとサーバーの間で送信されるデータは、クライアントでサポートされている最高のキー強度で暗号化されます。この暗号化レベルは、128 ビット暗号化をサポートしていないクライアントが含まれる環境で使用します。

* 低: [低] 設定では、56 ビット暗号化を使ってクライアントからサーバーへ送信されるデータのみを暗号化します。

この設定を無効にするか、または構成しない場合は、RD セッション ホスト サーバーへのリモート接続に使用される暗号化レベルは、グループ ポリシーを通じて強制されません。

重要

FIPS 準拠は、システム暗号化を通じて構成できます。グループ ポリシーの [暗号化、ハッシュ、署名のための FIPS 準拠アルゴリズムを使う] 設定 (場所: "コンピューターの構成\Windows の設定\セキュリティの設定\ローカル ポリシー\セキュリティ オプション")。[FIPS 準拠] 設定では、Microsoft 暗号化モジュールを使用して、Federal Information Processing Standard (FIPS) 140 暗号化アルゴリズムによって、クライアントとサーバー間で送受信されるデータを暗号化および暗号化解除します。この暗号化レベルは、クライアントと RD セッション ホスト サーバー間の通信で最高レベルの暗号化が必要な場合に使用します。

サポートされるバージョン: Windows Server 2003 オペレーティング システム、Windows XP Professional またはそれ以降

暗号化レベル


  1. 低レベル
    Registry HiveHKEY_LOCAL_MACHINE
    Registry PathSOFTWARE\Policies\Microsoft\Windows NT\Terminal Services
    Value NameMinEncryptionLevel
    Value TypeREG_DWORD
    Value1
  2. クライアント互換
    Registry HiveHKEY_LOCAL_MACHINE
    Registry PathSOFTWARE\Policies\Microsoft\Windows NT\Terminal Services
    Value NameMinEncryptionLevel
    Value TypeREG_DWORD
    Value2
  3. 高レベル
    Registry HiveHKEY_LOCAL_MACHINE
    Registry PathSOFTWARE\Policies\Microsoft\Windows NT\Terminal Services
    Value NameMinEncryptionLevel
    Value TypeREG_DWORD
    Value3

ドロップダウン リストから暗号化のレベルを選択してください。


terminalserver.admx

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