BitLocker で保護されている固定データ ドライブのロックを解除するのに、パスワードを必要とするかどうかを指定します。パスワードの使用を許可することを選択すると、パスワードを必ず使用しなければならないようにするかとパスワードの複雑さの条件を満たす必要があるか、およびパスワードの最小文字数を構成できます。パスワードの複雑さの条件設定を有効にするには、グループ ポリシーの [コンピューターの構成] → [Windows の設定] → [セキュリティの設定] → [アカウント ポリシー] → [パスワードのポリシー] を選択して、[パスワードは、複雑さの要件を満たす必要がある] という設定も有効にする必要があります。
注: これらの設定は、ボリュームのロックを解除するときではなく、BitLocker をオンにしたときに適用されます。ドライブのロック解除は、そのドライブ用の保護情報を使用して行われます。
このポリシー設定を有効にすると、ここで定義した条件を満たすパスワードをユーザーが構成できるようになります。パスワードを必ず使用しなければならないようにするには、[固定データ ドライブでパスワードを必要とする] を選択します。パスワードの複雑さの条件を満たさなければならないようにするには、[パスワードの複雑さの条件を満たす必要がある] を選択します。
[パスワードの複雑さの条件を満たす必要がある] を選択した場合は、BitLocker を有効にしてパスワードの複雑さを検証するときに、ドメイン コントローラーとの接続が必要になります。[パスワードの複雑さの条件を使用可能] を選択した場合は、ポリシーで設定されている複雑さの規則にパスワードが適合しているかどうかを検証するために、ドメイン コントローラーに接続されます。ただし、ドメイン コントローラーが見つからない場合は、実際のパスワードがどの程度複雑かに関係なく、そのパスワードを使ってドライブが暗号化されます。[パスワードの複雑さの条件を使用しない] を選択した場合は、パスワードの複雑さが検証されません。
パスワードは、必ず 8 文字以上でなければなりません。パスワードの最小文字数を構成するには、[固定データ ドライブのパスワードの最小文字数] に目的の文字数を入力します。
このポリシー設定を無効にすると、ユーザーがパスワードを使えなくなります。
このポリシー設定を構成しなかった場合は、既定の設定が使われます。この場合は、パスワードの複雑さの条件は使用されず、パスワードの最小文字数は 8 文字になります。
注: FIPS 準拠の暗号化を有効にしている場合は、パスワードを使用することはできません。この暗号化の有効/無効は、[コンピューターの構成] → [Windows の設定] → [セキュリティの設定] → [ローカル ポリシー] → [セキュリティ オプション] を選択して、[システム暗号化: 暗号化、ハッシュ、署名のための FIPS 準拠アルゴリズムを使う] で指定します。
Registry Hive | HKEY_LOCAL_MACHINE |
Registry Path | Software\Policies\Microsoft\FVE |
Value Name | FDVPassphrase |
Value Type | REG_DWORD |
Enabled Value | 1 |
Disabled Value | 0 |
Registry Hive | HKEY_LOCAL_MACHINE |
Registry Path | Software\Policies\Microsoft\FVE |
Value Name | FDVEnforcePassphrase |
Value Type | REG_DWORD |
Default Value | 1 |
True Value | 1 |
False Value | 0 |
Registry Hive | HKEY_LOCAL_MACHINE |
Registry Path | Software\Policies\Microsoft\FVE |
Value Name | FDVPassphraseComplexity |
Value Type | REG_DWORD |
Value | 2 |
Registry Hive | HKEY_LOCAL_MACHINE |
Registry Path | Software\Policies\Microsoft\FVE |
Value Name | FDVPassphraseComplexity |
Value Type | REG_DWORD |
Value | 0 |
Registry Hive | HKEY_LOCAL_MACHINE |
Registry Path | Software\Policies\Microsoft\FVE |
Value Name | FDVPassphraseComplexity |
Value Type | REG_DWORD |
Value | 1 |
Registry Hive | HKEY_LOCAL_MACHINE |
Registry Path | Software\Policies\Microsoft\FVE |
Value Name | FDVPassphraseLength |
Value Type | REG_DWORD |
Default Value | 8 |
Min Value | 8 |
Max Value | 99 |
注: パスワードの複雑さの設定を有効にするには、[パスワードは、複雑さの要件を満たす必要がある] というポリシー設定も有効にする必要があります。